

産業僧との対話を通じた経営哲学の言語化サービス
産業僧との対話、および対話を通じて貴社の経営哲学を言語化した文書(グッド・アンセスター・マニュフェスト)の提供をセットとしております。
なぜ、産業僧との対話で経営哲学が言語化されるのか?
京セラ創業者である故・稲盛和夫氏は、禅の哲学や瞑想を取り入れ、自らの経営哲学「人生と仕事の結果=考え方×熱意×能力」を打ち立てました。彼の言葉には、深い自己内省から得た洞察が多く含まれています。
産業僧との対話は「摂心(せっしん)」と呼ばれ、主に禅宗で行われる修行の一環で、心を集中し、自分自身を深く見つめ直すための時間を指します。
本サービスは1時間10回の「摂心」を行い、この過程で、経営者が自身の心と向き合い、内面的な洞察を得ることで、自らの経営哲学を言語化していくサポートをいたします。禅の実践は、物事の本質を見抜く訓練でもありますので、経営者にとって、複雑なビジネスの状況や課題をシンプルに捉える力を養う助けになり、これが哲学の核心に繋がるプロセスになります。
プロセスには、仏教哲学はもとより、洋の東西を問わず、古の智慧から最先端の科学に基づくフレームワークまでを幅広く活用し、異次元の言語化体験を提供します。最終的に、全10回の対話を総括した文書「グッド・アンセスター・マニフェスト」を産業僧より経営者にご提供いたします。
経営哲学の言語化で組織を強くする
意思決定のために必要なコンテクストが複雑になる世界の中で、企業経営者が自身の経営哲学を言語化することはますます重要になっています。
経営哲学の言語化によって、採用活動や入社後の社員教育の中で、経営理念の社内浸透、社員のエンゲージメントの向上、離職率の低下、人材マッチングの向上を図ることができますし、パーパス策定や行動規範の設定など、企業の理念体系の構築にも活用できます。
「松本 紹圭(まつもと・しょうけい)」産業僧について
今回のサービスを提供するために協力いただいたのは、企業経営者と産業僧である松本紹圭氏です。仏教僧侶として「我々はいかにしてグッド・アンセスター(よき祖先)になれるか?」という問いを携え、ダボス会議をはじめ世界中の多様なリーダーと交流を重ねてきた経験があり、産業僧としてビジネスパーソン向けに経営哲学問答を中心としたエグゼクティブコーチングを提供しています。
プロフィール
松本 紹圭(まつもと・しょうけい)
産業僧/Ancestorist。株式会社Interbeing代表取締役。世界経済フォーラム(ダボス会議)Young Global Leaders。日本政策投資銀行(DBJ)共創アドバイザリーボード。武蔵野大学客員教授。未来の住職塾代表。東京大学哲学科卒、インド商科大学院(ISB)MBA。著書『お坊さんが教えるこころが整う掃除の本』は世界17ヶ国語以上で翻訳出版。Forbes JAPAN(フォーブスジャパン)2023年6月号で、「いま注目すべき「世界を救う希望」100人」に選出。

サービス概要
全10回(1回1時間)の産業僧対話、および対話を通じて貴社の経営哲学を言語化した文書(グッド・アンセスター・マニュフェスト)と、社員に配布するための企業・経営者の経営哲学に関する書籍をご提供いたします。
松本紹圭氏が行う「僧侶対話」の特徴は、多岐にわたる経験と哲学的な視点、そして仏教僧侶としての特性が融合した独自のアプローチにあります。
まず、松本氏は、マルクス・ガブリエルをはじめとするさまざまな思想家や哲学者と友人関係を築き、東洋と西洋の枠を超えた直接的な交流と探究を続けてきました。この経験は、多様な文化や思想に根ざした深い理解をもたらしています。
松本氏の対話は、ビジネス上の利害関係が存在しない関係性の中で行われるため、真に自由で率直な意見交換が可能です。また、仏教の「正見」に基づくジャッジをしない姿勢と、「無畏施」の精神に基づいた恐れのない心理的安全な場づくりが、対話の基調を成しています。こうした環境は、参加者が安心して深い議論に臨むことを可能にします。
対話の流れ
第1回:経営哲学の源泉
経営者の人生経験、影響を受けた人物や出来事を探る。
初回の対話では、経営哲学の「系譜」から棚卸させていただくため、経営哲学の言語化に必要な素材や、4回~9回に行う対話の相手となる重要ステークホルダーの確認をさせていただき、2回目以降のプランを作成。
第2回:経営理念とビジョン
企業のビジョンやミッションを再確認し、その背景を深掘り。
第3回:経営哲学の系譜
過去の経営者や組織文化の歴史を探求。
第4回~第9回:重要ステークホルダーとの対話
指名された社員や関係者との対話を通じて、多角的な視点を取り入れる。
老舗企業等の場合は、ご健在の先代社長様等の対話も実施。
第10回:経営哲学の統合と言語化
これまでの対話内容を総合し、経営哲学を明文化し、最終成果物として「グッド・アンセスター・マニュフェスト」をお渡し。