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地元で愛され全国区へ 東京で勝てるブランドのつくりかた

地元で愛され全国区へ 東京で勝てるブランドのつくりかた

“東京”をハブに全国・世界を目指す、絶対負けない地域ブランドのつくりかた

いま地域創生や農林水産・中小企業の再生が大きな社会課題になっていますが、
ものづくりや観光資源を活用した「地域ブランド」の創生・商品作りを、いったいどのように具体的に
進めていったらいいのでしょうか?

「ものが売れない」「誰も来てくれない」・・・
こんな従来の地域開発が抱える最大の悩み事を乗り越えるためにどうしたらいいのか、
地域の強みを発見し売れる商品をつくるためのコツが、一冊の本になりました。

支援機関(国、地方自治体、商工会、商工会議所、地銀、NPO法人)や事業者(地方の中小企業)には、
地域ブランドをつくりあげるためのスキーム、なかでも「モノを売るノウハウ」が決定的に不足しているのが実状です。

“今治タオル”や“マザーハウス”などの日本発のブランドを発掘し、
東京の百貨店でカリスマバイヤー・マーチャンダイザーとして活躍した著者がいま取り組んでいるのは、
官民の立場を乗り越えた日本各地の地域ブランドづくりの最前線に出向いて地域資源の発掘や販路開拓の
支援であり、「地域名」を冠したブランド開発です。

また、著者が発見した重要な点「地域ブランドは土地に宿る」という点は見逃せません。
シャネル、ルイ・ヴィトンのロゴには地名がついていることを見ても明らかですが、
ブランドにはパリなどの「地名」が結びついています。

本書には、土地の持つ特徴、ウリを発見し、売る側からの「売れる商品」「定番商品」のつくり方のノウハウをはじめ、
地域発商品を作る人、応援する人にとってなくてはならない情報が詰まっています。

もちろん、著者が手がけたプロジェクトの中にも、無事に大きく育って自立できるようになったブランドもあれば、
結果が出ずに終息してしまったプロジェクトがあります。
そうしたトライ&エラーを通して集積していったノウハウの精度が、ようやくある一定のスキームを持ってみなさんに
ご紹介できるレベルまで高まりました。

本書は、地域発のものづくりに携わる人、地域産業を応援する人(バイヤー、行政マンや商工会、
銀行員などの支援者、教育に携わる方)が困ったときに相談できる本として、また地域プロデュースを志す人へ向けた
参考書として、はたまた新たなビジネスモデルを探すエリートビジネスマンのネタ本として、これからの地方創生に
必携の一冊です。

本気で地域発の商品をつくりたい方やそれを支援する人にとって一番わかりやすく、実践的なバイブルです。

著者紹介
山本聖(やまもと・さとし)
一般社団法人地球MD 代表理事
(独)中小機構本部プロジェクトマネージャー(地域資源・農商工・新連携担当)
元 (株)小田急百貨店 商品統括部 マーチャンダイザー(2010年8月退社)。郊外店舗と都心店舗の衣料品全般(紳士服・婦人服・スポーツファッション・服飾雑貨)の仕入れ担当者として従事。特に小売業主体の MD による自主編集・単品売場型の差異化商品開発を中心に担当。
国内外問わず、外資大手に負けない専業ブランド開発を産・官・学機関と連携しながら具現化に努める。特に「がんばれ!日本の製造業、伝えよう!日本の伝統と革新」と題した、メイドイン JAPANのブランディング活動を大手問屋連携(チーム JAPAN)と推進。
2008年より、(独)中小機構本部プロジェクトマネージャーとして、半官半民の見地で全国の中小企業の支援活動を推進中。

著者:山本聖
定価:本体1680円(税別)
発行日:2015/6/15
ISBN:9784844374176
ページ数:272ページ
サイズ:四六判(mm)
発行:クロスメディア・パブリッシング
発売:インプレス

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もくじ

はじめに

序章 だれでも地域ブランドづくりはできる!
・地域プロデューサーになろう!
・タイトルに込めた思い
・お客様のニーズを探ればモノは売れる
・JAPANブランドの確立を目指して
・地域のストーリー探し
・地域ブランド育成プロジェクト「ニッポン・モノ・イチ」
・誰でも地域ブランドづくりはできる!
・本書のつかいかた

第1章 地域ブランドとは何か
・「お客様」と「自分」を知る
・ブランドとは?
・ブランドは土地に宿る
・地域ブランドの目的とは?
・地域ブランドづくりのQ&A

第2章 出口から考える市場化
・市場化プロセスとは
商品企画・開発
流通
販売
・出口を考えてから商品を作る
・ものが売れない三大要因
・地域ブランドづくりはコストがかかる

市場化プロセスの改善例 カワバタプリント(京都川端商店)
・地域ブランドづくりのQ&A

第3章 売れる地域ブランドをつくるための5つのポイント
・売れる商品の共通点
市場が求める三大要素
・売れる商品の共通点
・地域ブランドづくりの5つの共通点
1「ものを見たらシーンが浮かぶ商品」を作る
 ……お客様のニーズを知る
・ターゲットを決め、ターゲットだけと向き合う
・ターゲットを絞り込む「お客様シート」
・ライフスタイルを整理する
・ギフト戦略のススメ
・時代によって変わる消費者のニーズ
・各世代、地域共通のものがたり源
・ターゲットを知ればコストが見える

ターゲットを知る事例 ライフスタイル提案(新宿小田急百貨店)
・地域ブランドづくりのQ&A
2「商品の裏に物語があり、いいたい順番が整理されている商品」を作る……自分史を知る
・生産者と生産地の物語を棚卸する
・物語に優先順位をつける

物語を発掘する事例 タテヤマ・ワウ(IAAZAホールディングス)
・地域ブランドづくりのQ&A
3「出身地がはっきりしている、その土地ならでは! がある商品」を作る……名を名乗る
・地域に人が集まる前提でブランドづくりをする
・「地域」の区切り方
・ネーミングとキャッチ
・コピーにとことんこだわる

地域名を名乗る事例 ATAO KOBE(株式会社スタジオアタオ)
4「売り場のイメージができている商品」を作る
 ……見せ方(売り場づくり)を知る VMDの重要性
売り場にこだわった事例 永平寺ごま豆腐(幸家)
・地域ブランドづくりのQ&A
5「販路を意識した営業活動ができている商品」をつくる
 ……流通を知る
・効率の良い営業活動で差をつける
・百貨店攻略法① 仕入れ権限者は誰?
・百貨店攻略法② 販売計画とシーズンディレクションを先読み
・百貨店攻略法③ 商品を売り込むなら紹介期
・百貨店攻略法④ 正しい商品シートの書き方

流通を戦略的に攻略した事例 イチローズモルト(株式会社ベンチャーウィスキー)
・地域ブランドづくりのQ&A
ブランド設計の仕方
・ブランディング整理シート
・事業者の決め方
・ビジョンなきプロジェクトは成功しない
・地域の知恵をかき集める
・最後は情報を絞り込む
・整理シートを発展させたものがプレゼンシート
・商品から語らない

ブランディング整理シートの活用例 ティーアラースの商品提案書(ティーラアース)

第4章 地域ブランドのチームづくり

人材の棚卸をする
・作り手とお金の工面をする人を想定する
・仲間シートで人的資源の棚卸をする
・基本は地域内、不足分は地域外
・官と民の両方にキーマンを置く

役割分担を決める
・プロジェクトリーダー
・全体コンセプト(シナリオ)
・広告
・販路
・地元サポーター
・プロダクト
・デザイン
・継承学連携

第5章 マーケットへ団体戦で攻め込む

ニッポン・モノ・イチの支援スキーム
・進化を続ける支援スキーム
・面的支援は「MDが」勝負
・団体戦のもたらす副次効果
・国のモデル事業を全国へ

団体で戦うメリットとは
・市場と一緒に面をつくるとは
・大企業との連携
・展示会の活用例
・支援メニューの出前化

団体戦の事例 ヒロシマデパートメント(ひろしま産業復興機構)
・地域ブランドづくりのQ&A

第6章 人は「何」ではなく、「なぜ」に動かされる
・「モノづくりより、ものがたりづくり」
・サイモン・シネック氏のTEDプレゼン(抜粋)
・ブランドに魂を吹き込むのはあなた

第7章 LOVE CHICHIBUプロジェクトが再起できた理由
・生きた教材
・秩父地方の特徴
・定住自立圏構想から始まった地域ブランドの試み
・うまく機能しなかった初陣
・チームありきでは軋轢が生まれる
・民間のプレイヤー、Cさんとの出会い
・第二次LOVE CHICHIBUプロジェクト始動
・Uターン組との融合
・ストーリーができるとお金も回り出す
・和メープルのブランド化を目指して
・キーマンに求められることは行動力
・最後は大義

第8章 特別寄稿 いしがきブランディングプロジェクトの歩み
    石垣市商工会事務局長 平田睦

・おわりに
・ダウンロードページのご案内

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