考えすぎる脳、楽をしたい遺伝子

考えすぎる脳、楽をしたい遺伝子
脳が疲れとストレスを生む!? 話題の生物学者が説く『悩まない生き方』
「人間関係に神経を使いすぎて、毎日ヘトヘト」 「過酷な仕事がやめられない」 「眠いはずなのに、ついつい夜更かししてしまう」 そんな悩みの原因は、脳と遺伝子のチグハグな関係にありました。 現代人は、脳ばかりが暴走して、身体の限界を超えることをやってしまうバグを抱えているのです。 本書では、「科学界のインディー・ジョーンズ」が、過酷な探検と研究のなかで見つけた、 『ストレスなく、悩まずに生きる方法』を紹介します。 ・「メタ認識」のせいで人は悩むようになった ・日本人は「眠りがちな体質」 ・愛情を感じづらいのは「オキシトシン受容体」が少ないから ・インターネットは、暴力が支配する「原始時代」 ・「ネアンデルタール人」は、歌って話した ・賢い人間に進化したユダヤの一族「アシュケナージ」 …etc
著者紹介
長沼毅(ながぬま・たけし)
1961年、三重県四日市市生まれ。ただし4歳から神奈川県大和市で育つ。
専門分野は、深海生物学、微生物生態学、系統地理学。キャッチフレーズは「科学界のインディ・ジョーンズ」。海洋科学技術センター(JAMSTEC、現・海洋研究開発機構)勤務を経たのち、広島大学大学院生物圏科学研究科准教授。筑波大学大学院生物科学研究科修了・理学博士。
著者:長沼毅
定価:本体1280円(税別)
発行日:2015/4/23
ISBN:9784844374053
ページ数:176ページ
サイズ:四六判(mm)
発行:クロスメディア・パブリッシング
発売:インプレス
もくじ
はじめに
第1章 人は悩むようにできている
1 疲れはてる人間の謎
2 人間の脳は6000年前より劣化した
3 遺伝子を理解すれば生きやすくなる
4 人が好きになる「愛情遺伝子」
5 遺伝子でストレス耐性も決まる
6 「暴力性遺伝子」で人は傷つけ合う
7 インターネットの世界は原始時代
8 人をしゃべらせる「FOXP2」
9 ネアンデルタール人は歌って話した?
10 悲しみの涙は人間だけのもの
11 脳の3分の1は目につながっている
12 日本人は眠りがちな民族
13 日本人は酒に弱い
14 「空気が読めない人」を理解する
15 遺伝子操作で完璧人間になれる?
16 チンパンジーも浮気する
17 技術をどう使うかはその人次第
第2章 あなたの個性を知る方法
1 遺伝子はあなたの個性も決める
2 遺伝子診断はどこまでわかる?
3 人にいつも言われることが自分の個性
4 周囲の期待は無視しよう
5 アフリカで自分の何をアピールするか
6 「優秀さ」を測るモノサシは一つではない
7 長所・短所に良し悪しはない
8 与えられたものをどう使うか
9 例外的に頭がいい「アシュケナージ」
第3章 しぶとく生きるコツ
1 どこまで頑張ればいい?
2 仕事はご飯を食べるため
3 超人にはなれない
4 プロにはなれる
5 働きに見合った対価はもらおう
6 逆境とどう向き合うか
7 辛い時はその先を見据える
8 30数億年と「くじけない遺伝子」
9 やる理由はある。やらない理由はない
10 頑張る勇気は、周囲からもらえる
第4章 群れの中で疲れずに働く
1 群れでストレスを感じるのは当然
2 それでも人間関係で困ったら
3 嫌われないくらいがちょうどいい
4 男女平等混合のチームは人類史上初
5 役割を押しつけられると辛くなる
6 ありのままに働ける場を探す
7 生物学から見たマネジメント
8 上司の仕事は部下を定時で帰すこと
9 売上目標が社員を潰す
10 ダイバーシティは当たり前の話
11 リーダーを決めるのは偶然
12 リーダーの個性が組織の個性になる
13 教育で遺伝子にスイッチが入る
第5章 ルールを作れば楽になる
1 人を発展させる「好奇心と向上心」
2 人間を人間たらしめる「欲と恐れ」
3 脳をすっとばせるルールの力
4 格言は先人が洗練させてきたルール
5 戦いを避けるための「おもてなし」
6 「激ウマ!」と感動しておく
7 「許す」は結構難しい
8 感じるままに生きるために
おわりに