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もうマネジメントしなくていい

社員一人ひとりが考え、学び、成長していく「自律成長型組織」のすすめ


マネジメントにおいて、特に経営者の悩みが多いのが“ヒト”のマネジメントです。
本書は、著者が実際のクリニック経営で組織運営で悩み、それをどのように「自律成長型組織」に変えていったのかという流れを時系列でわかりやすく解説しています。

業績は右肩上がりで伸びているのに、社内の雰囲気はどんどん悪くなり、辞めていく人が後を絶たない…。そんな会社が今では、経営者がほぼマネジメントに携わることなく、自走する組織としてうまく回っている。スタッフも生き生きと働き、その良い雰囲気がクリニックを訪れる患者にも伝わり、評判のクリニックとして好循環が生まれている。

そのように変われたのは、まず経営者自身が考え方を変えたことでした。
少しずつ自分を変化させ、同時にマネジメントのやり方も変えてきたことで自走する自律成長型組織はつくられていきました。
いま著者が大切にしているのが「マネジメントの5つの原理原則」です。

原則①「自分が変わることでしか相手は変えられない」
原則②「人を理解してはじめて人から理解される」
原則③「自分ができることに集中し、影響の輪を広げる」
原則④「人間の能力には得手不得手がある」
原則⑤「生産と生産能力のバランスを取る」

著者がこの5つの原理原則にどのように行き着いたのか、この原理原則と「自律成長型組織」がどのように結びついているのか。
組織が思うどおりに動いてくれない、離職者が後を絶たないなど、マネジメントのやり方が悪いから組織がうまく回らないのだと考えがちな経営者・リーダーの方にとって、マネジメントをしないというこの手法は大きな気づきにつながるはずです。特に著者のように手に職を持つ業態の経営者には参考になることが多いと思います。ぜひ、ご一読ください。

著者紹介
亀田和利(かめだ・かずとし)
福住整形外科クリニック 院長。2000年に札幌医科大学卒業後、同大学附属病院で臨床研修医として勤務。2002年、札幌医科大学大学院医科学研究科に進学。細胞生理学を研究し2006年に医学博士号を取得。その後、同大学附属病院で整形外科医として勤務、道内各地の病院で診療に当たる。2012年、苑田会 人工関節センター病院で人工膝関節置換術を学ぶ。その後、五輪橋整形外科病院 副院長を経て、2018年、「ほっと笑顔で安心できるクリニック」を目指し福住整形外科クリニックを開院。スタッフへの権限委譲を促進し、自ら考え目標を持って行動する自律成長型組織を構築し、院内スタッフ、そこに通う患者の双方の満足感が高いクリニック経営を実現。自らの組織づくりの経験を活かし、整形外科の他に整体院も経営するなど、今後もさらなる分院を計画している。

著者:亀田和利
定価:1628円(本体1480円+税10%)
発行日:2022/7/1
ISBN:9784295407027
ページ数:192ページ
サイズ:188×130(mm)
発行:クロスメディア・パブリッシング
発売:インプレス

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もくじ

はじめに:マネジメントしない経営

第1章 社員一人ひとりが考え、学び、成長する組織
院長が変われば、クリニックが変わる
リーダーのパラダイムを変えよ
原則①「自分が変わることでしか相手は変えられない」
原則②「人を理解してはじめて人から理解される」
原則③「自分ができることに集中し、影響の輪を広げる(インサイドアウト)」
原則④「人間の能力には得手不得手がある」
原則⑤「成果と目標達成能力のバランスを取る(P/PCバランス)」

第2章リーダーのパラダイムがすべての源泉
ディスレクシアをもって生まれる
自分の特性と自分に合った方法を知る
再受験、多浪の末に医学部入学
「思考は現実化する」が心の支え
フォトリーディングとの出合い
瞬読を取り入れる
丁稚奉公の時代
人工関節の最先端を学ぶ
「安定」に疑問を感じて開業医へ
開業へ渡りに舟
売上は増えても院内はギクシャク
院長が“出勤拒否”
派閥争いとスタッフの退職
「相手に問題がある」というパラダイム
相互に不信感が芽生える
不公平感、不平等感は社員を疲れさせる

第3章 主体的に変わるマインドセット
まずは自分を変える
自分を変えるには習慣を変える
早起きと運動を習慣づける
学びを自分のものにする
池本克之さんのコンサルティングで学んだこと
スタッフから出てきた目標に絶句
職員からの50のダメ出し
改善項目の中身
マネジメントの放棄を覚悟
当事者として考えることの大切さ
4年目に整骨院を開業
目指したのは自律成長型組織

第4章 自立する組織で人も会社も成長する
1on1面談からはじめる
「聴く」にはトレーニングが必要
相手のパラダイムをつかむための対話
「他人とはわかり合えない」を前提とする
相手を知れば自分もラクになる
9つの課題の克服
全部自分でやりたいくせに「社員が働かない」と嘆いていないか
自分たちで考えて、自分たちで変える
ブレない軸をつくるCCSの効果
意見を吸い上げる仕組みが大切
改善活動でわかった「信頼関係が組織を成長させる」

第5章 マネジメントしないマネジメントで自律成長型組織をつくる
4つのチーム活動で部門間の溝を解消
患者が増え、評判も上々に
トップダウンをやめてわかったこと
他人の能力を信用する
人が成長し、「自律成長型組織」が好循環
バランスの取れた経営でこそ企業は繁栄し続ける
職人(プレーヤー)から経営者(マネジャー)になったときに気をつけること
自分に合ったやり方を選ぶ
「職場」はそれを必要とする人のためのもの

おわりに:仕事を「人ごと」から「自分ごと」へ変えたなら

誰にも負けない独自のノウハウ・技術をお持ちの経営者さまへ

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