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デザイン思考の先を行くもの

デザイン思考の先を行くもの

「ハーバードの大学院でデザインを学んでいて気づいたこと。それは日本人だけが突出して、“デザイン”という言葉の本来の意味を誤解していること」

電通のコピーライターとして活躍してきた一方、
ハーバード大学デザイン大学院にて都市デザイン学修士を
修めた建築家でもあるという異色の経歴を持つ著者の視点から、
日本人が抱えてきた“デザイン”という言葉への誤解を紐解くとともに、
デザイン思考の先を行く新たな手法の秘訣を紹介します。

“デザイン思考”が日本に輸入されて以来、「ゼロイチ」や「イノベーション」
という文脈で、数え切れないほど多くの書籍が出版され、
現在でもイベントやワークショップが至る所で開催されています。
しかし“デザイン思考”とは既存のプロダクトを「改善」していく手法としては
最高のフレームワークである一方、必ずしも、革新的なビジネスの
「はじまり」に寄与するとは限りません。
これからの事業創造に求められることは、「未来はどうなるか」
という受け身の予測的態度ではなく「(あなたは)未来をどうしたいか」
という能動的な個人の欲求であると著者は言う。

ハーバード・デザインスクールの授業で著者は、
創造力に必要な二つの力の存在を学んできました。
ひとつはあらゆるアイデアの源泉であり、個性と専門性が求められる
【個人の見立てる力】。そしてもうひとつは、
自ら創造した未来から逆に現在のあるべき姿を描く
【未来からの逆算力(バックキャスティング)】。
このふたつを原動力として生み出された
5つのビジネスやデザインの実例を元に、
誰もが革新的な発想を生み出せる4種類のメソッドをご紹介します。

著者紹介
各務太郎(かがみ・たろう)
株式会社SEN代表/建築家/コピーライター
早稲田大学理工学部建築学科卒業後、電通入社。コピーライター/CMプランナーとして数々のCM企画を担当。2014年電通を退職後、2017年ハーバード大学デザイン大学院にて都市デザイン学修士課程修了。2018年インバウンド向け旅館事業にて起業。第30回読売広告大賞最優秀賞。第4回大東建託主催賃貸住宅コンペ受賞。他多数。早稲田大学の社会人教育事業WASEDA NEOでは、ハーバード・デザインスクールが教えるビジネスデザイン手法を用いた事業創造実践プログラムの講師も務める。

著者:各務太郎
定価:本体1480円(税別)
発行日:2018/11/11
ISBN:9784295402473
ページ数:208ページ
サイズ:188×148(mm)
発行:クロスメディア・パブリッシング
発売:インプレス

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もくじ

はじめに

第0 章 見立てる力 The power of likening
建築と映画はつくり方が同じ!?
シナリオ
なぜエンジニアは世界を席巻するのか
見立てる力

COLUMN 1
クリエイターとお金の話

第1章 デザインの誤解 The misconception of design
デザインのはじまりは視点の提供
問題解決としてのデザイン
デザインとスタイリング
イームズの定義するデザイン
アートの定義
図工教育の大罪
不便と感じる頻度

COLUMN 2
起業するならデザインスクール!?

第2章 デザイン思考の誤解 The misconception of design thinking
結局、デザイン思考とはなんなのか
デザイン思考 = PDCA説
デザイン思考から
イノベーションは生まれない?

COLUMN 3
社会に出てからもう一度学びたくなる理由

第3章 0→1 Zero to one
デザイン思考の現在の立ち位置
ハーバードのデザイン教育
ウリポ(Oulipo)の見立てる力
バックキャスティングデザイン〜未来からの逆算力〜
ハーバード・デザインスクールが教えてくれたこと
問題提起としてのスペキュラティブ・デザイン
現在と未来の関係性を考えてみる
 case1:Takram(タクラム)
 case2:Sputniko!
 case3:Soylent
 case4:Spiber株式会社
 case5:Shojinmeat
ビジョンによる組織づくり

COLUMN 4
合格者の国別比率は国力の比率!?

第4章 0→1の実践 0→1 Practice
発想と思考プロセス
枯れた技術の水平思考
パッションを軸にする
「見立てる力」のトレーニング
 exercise1:ロールプレイング法
 exercise2:因数分解法
 exercise3:ウォーリーを探せ法
 exercise4:ルーツトラッキング法

COLUMN 5
現在は未来で出来ている

第5章 社会実装 Social Deployment
3つの円の交点
アイデアの再因数分解
スモールスタート
発想法のマッピング

あとがき

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