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出版実績

法律から見えてくる「金融」の未来

法律から見えてくる「金融」の未来

変わりゆく金融と法整備から、金融の未来は見えてくる。気鋭の弁護士が、その本質をえぐる。

第一部では、AI、ブロックチェーンなどの技術とともに金融がどう変化してきているのかを見ることとする。
テクノロジーの進展により、投資家が高頻度取引・信用取引なども行える環境が整えられてきた。
そして、直近では「仮想通貨」と法規制などが話題に。歴史的に見れば、
これらの取引は金融と数学の融合したデリバティブ取引から複雑化してきたといえる。

第二部では、金融商品取引法を中心に、それに関する法律、
また時代とともに発展してきた証券化商品などを踏まえ、
金融機関、投資家などの立場から法律を軸に「これまでの金融」、
そして「これからの金融」を見ていくこととする。

著者紹介
池田成史(いけだ・せいし)
ベーカー&マッケンジー法律事務所 パートナー。
1994 年弁護士登録。2001 年ニューヨーク州弁護士登録。2018 年宅建士登録。
欧州系投資銀行に 2 年間社内弁護士として勤務した経験も生かし、金融・証券の分野において 20 年以上にわたり、国内外の投資銀行、事業会社、ファンドに対してさまざまな助言を提供している。これまで上場案件、エクイティファイナンス、デットファイナンス、ファンドの公募や私募、クロスボーダー M&A 案件、信託業務、大型証券関連訴訟、業法規制、コンプライアンス等、最近では国内外のホテルや商業ビル等の不動産開発や取得等の案件について幅広く実績を有している。

著者:池田成史
定価:1848円(本体1680円+税10%)
発行日:2019/2/1
ISBN:9784295402367
ページ数:224ページ
サイズ:188×130(mm)
発行:クロスメディア・パブリッシング
発売:インプレス

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もくじ

第一部 テクノロジーが金融を変える
Chapter1 金融の複雑化と数学
1 金融工学の誕生
2 デリバティブとは何か
3 デリバティブの種類
4 オプション取引の仕組み
5 デリバティブ取引に関連して起きた事件

Chapter2 仮想通貨・ブロックチェーンと法整備
1 仮想通貨とブロックチェーン
2 ブロックチェーンとは何か
3 仮想通貨の現状と法規制
4 仮想通貨と犯罪
5 ブロックチェーンの応用

Chapte3 ペーパーレス時代の印鑑・サインの役割
1日本の印鑑文化
2 サイン文化
3 電子署名とは

Chapter4 AI・ロボット化する取引
1 高頻度取引
2 証券取引所とコロケーション
3 ディープラーニングとは何か
4 AIと損害賠償責任
5 テクノロジーを利用した金融サービス
6 クラウドファンディングとは何か
7 PFMとロボアドバイザー

第二部 金融関連法がわかると、金融はもっと面白くなる
Chapter1 金融関連法とは何か
1 金融関連法令を知っておこう
2 日本における有価証券の起源
3 証券化が金融を変えた
4 金融商品取引法とは
コラム 世界初の株式会社
5 金融商品取引業とは

Chapter2 金融商品取引法の未来とは
1 アメリカをモデルにした日本の証券取引法
2 アメリカの証券取引規制
3 証券取引法から金融商品取引法へ
コラム 有価証券報告書等による開示制度の変遷
4 金融商品取引法の未来

Chapter3 業界の自主規制とは何か
1 業界における自主規制等
コラム 海外投資の留意点
2 上場規制と適時開示ルール
3 スチュワードシップ・コードとコーポレートガバナンス・コード

Chapter4 ライブドアによる買収行為と法規制
1 金融商品取引法の情報公開規制
2 公開買付けとは何か
3 ライブドアによる買収行為が法を変えた
4 大量保有報告制度とは
5 「共同保有者」とは

Chapter5 投資家保護と進展する金融取引
1 投資家を保護する「適合性の原則」
2 日本証券業協会の投資勧誘規則
3 目論見書と商品内容説明
4 契約締結前交付書面と高齢者勧誘ガイドライン
5 開示書類への虚偽記載に関する規制
6 大量保有報告と貸株
7 貸株と信用取引
8 MSCBについて
9 MSCBの功罪

あとがき

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