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出版実績

ノウハウ・マネジャーの教科書

ノウハウ・マネジャーの教科書

▼「ノウハウ・マネジャー」とは何者か
インテル社創設にかかわった元CEOの故アンドリュー・S・グローブ氏が
新たなミドルマネジメントとして注目していたのが「ノウハウ・マネジャー」。

専門性を持って働く人たちは、現場で仕事の知識やスキル、働き方を周囲に示していく立場です。
だからこそ、上司-部下という関係にかかわらず、周囲に影響を与える重要な存在。

プロジェクトリーダーや社内コーチ、研究者、
サービスエンジニアやシステムエンジニア、マーケターなど、
こうした人たちは、専門性を持ちながら、現場をリードし、
上司を動かして仕事をかたちにしていくことが求められます。

▼現場リーダーのノウハウが「会社の空気」を変える!
仕事の“ノウハウ”は会社の大切な知的資産。
これを現場が吸収・共有できるかどうかで、仕事や会社のクオリティは決まります。
しかし、ドキュメントやデータに文字化した時点でノウハウは死んでしまいます。
入力が“義務”となってドキュメントやデータは遠ざけられてしまいます。

ノウハウは、経験知として人に蓄積されるもの。
人から人へと伝達されることでコミュニケーションは生まれ、生産性を高める組織文化は育まれるのです。

▼仕事の“本質”を知れば会社に依存せず働ける
社内のみにしか通用しないノウハウで働いていませんか?
会社に依存した働き方では、仕事はスケールせず、やりがいも未来も見いだせません。

仕事の進め方にも、様々なノウハウがあります。
それを意識して働いているか否か、
たったそれだけで仕事の効率も先の仕事も大きく変わります。

・「会議の総コスト」を計算する
・「ビラブル/ノンビラブル」発想を持って働く
・会話の流れは「引き算」で始める
・毎年、2割の仕事を人に任せる
・聞き手の頭の中にアイデアを構築する
・「アジャイル手法」で課題を催促克服する etc.

▼リーダーシップ、マネジメント、フォロワーシップ。使い分けられますか?
マネジメント一辺倒では、人はついてきません。
リーダーシップばかりでは、運営の進行を管理できません。
そして、フォロワーシップがなければ、人を動かすことはできません。

この3つの役割をきちんと使い分けられてこそ、
現場はまとまり、仕事はかたちになり、未来を創ることができます。

ビジネスの科学を学べば、成果は必然に、仕事は生きがいに変わります。
本書は、そんな働き方の新しい指針を示す教科書です。

※P87図表12の誤植について

著者紹介
久野正人(ひさの・まさと)
株式会社エム・シー・ジー代表取締役。ビジネスコーチ株式会社統括パートナー・ビジネスコーチ、BCS認定プロフェッショナルビジネスコーチ。経済同友会メンバー。1981年に慶應義塾大学法学部卒業。古河電気工業株式会社に入社し、日本サン・マイクロシステムズ株式会社、日本シリコングラフィックス株式会社を経て、2000年にベックマン・コールター株式会社入社。CFO、事業部長を務めた後に代表取締役社長就任。2012年にプロのエグゼクティブコーチとして独立し、経営者やエグゼクティブに向けて1on1コーチングやグループ研修を数多く行っている。また、30代中心のグローバルリーダー育成を目的とした一般社団法人久野塾を運営、代表理事塾長として若手のキャリアアップをサポートしている。共著書に『世界基準――8つの動き』(ぜんにちパブリッシング)、『12人のカリスマ起業家が教える独立成功のカギ:メンターのチカラ 起業家編』(ミラクルマインド出版)。監訳を務めた書籍に『リーダーシップ・マスター――世界最高峰のコーチ陣による31の教え』(英治出版)がある。
株式会社エム・シー・ジー http://www.mcginc.jp/
一般社団法人久野塾 http://hisanojuku.jp/

著者:久野正人
定価:本体1480円(税別)
発行日:2017/11/21
ISBN:9784295401407
ページ数:214ページ
サイズ:188×130(mm)
発行:クロスメディア・パブリッシング
発売:インプレス

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もくじ

序章 ノウハウは、どこに蓄積されるのか
VUCA時代では、「知」ある者のみが活躍する     
80年代に米国が行った働き方改革 知識経営の成功と失敗  
企業のノウハウは、なぜ蓄積されないのか?     
ノウハウのデーターベースが「人」であるべき3つの理由     

第1章 ノウハウ・マネージャーの9つの基本
成功するビジネスパーソンは、9つの「成功の暗黙知」を持っている     
1 業務上のルーティンほど徹底的に【ルーティン】     
2 仕事は抱え込まずに手放すもの【仕事量】     
3 時間の管理は効率的、そして効果的に【タイムマネジメント】     
4 期限内で最大の成果を出すのがプロの仕事【アウトプットの最大化】     
5 プレゼンは「価値」を贈る場である【プレゼンテーション】     
6 〝最初の90日〟で緒戦を制す【期待値に対する働き方】     
7 勇気を持って行う【決断力】     
8 仮説を立て実験する【トライアウト】    
9 リスクは好機【リスクとのつき合い方】     

第2章 【実践】ノウハウ・マネージャー
グッドサイクルをつくれるかは、
ノウハウ・マネジャーにかかっている     
良質な会話は10分で完了する     
①観察 ……「行動傾向タイプ」で相手を知る     
②質問 ……「ソクラテスアプローチ」を使う     
③傾聴 ……話し手「7割」、聴き手「3割」     
④認知・承認……「2種類の承認」を忘れずに     

第3章 組織におけるリーダーシップとマネジメント
組織の中で求められる3つの役割     
目的に応じて役割は異なる     
役割を使い分けられると「関係の質」がよくなる     
マネジメントでリーダーシップをとっている気になる病     
「部下に主体性がない」のは、ワンマン上司が芽を刈り取るから     
やるべき仕事は、その場で求められる役割で決まる     
マネジメントとリーダーシップの違いはシンクロ     
リーダーシップを育む     
人を惹きつける仕事をしているか?     
「やりがい」には、3つの構成要素がある     
組織に必要な経営理念が、個人にも必要な理由     
OSを更新する     

第4章 上司・顧客を動かすフォロワーシップ
生産性の低い会議が続くのは、誰の責任か?     
変革には説得の義務を果たす     
会議の2割削減か、3億円の案件か     
組織人に必要不可欠なポリティカル・リテラシー     
上司・顧客を動かす4つのモットーと11の行動     
1「決定権のある人」によって行われるという事実を受け入れる    
2 上司にアイデアを買う責任はない    
3 全体最適を目指す     
4 ビッグバトルで勝利する     
5 アイデアは「費用対効果」で説明する     
6 倫理的問題は「異議申し立て」をする     
7 上司もあなたと同じ人間である     
8 上司を顧客と思って接する     
9 組織の最終決定は支持しなければならない     
10 勝利しすぎず「CSV」「CSR」を目指す     
11 未来に焦点を合わせる     

第5章 ノウハウ・マネージャーになるための4つの戦略
4つの戦略で現場を率いる     
戦略①
個のミッションとビジョンを持つ     
ミッションには行動と責任がともなう     
原体験からミッションを発掘する     
「公」「私」のミッションが重なると人生は輝き出す     
ミッション・ビジョンで人は集まり、創造の輪が動き出す     
人の役に立ち、世の中の人をひとりでも多く幸せにしたい     
戦略②
クリティカル・シンキングで考える     
最適解を見つける思考法     
クリティカル・シンキングとロジカル・シンキングの違い     
クリティカル・シンキングの構造     
質問力と解決力を高める     
良質な質問でイノベーションを生む     
クリティカル・シンキングは思考のすべてだと思っています     
戦略③
逆算して未来価値を高める     
適切な目標設定と行動計画を立てる    
自分のマーケットバリューを知る     
個人の能力で勝負できているか考える     
「何を習慣化するか」が目標達成のカギになる     
世界に通用するマーケターになりたい     
戦略④
「3つの役割」をうまく使い分ける     
「関係の質」を高める     
リーダーが率先して学ぶことが大切     
現場で誰がどの役割を果たすべきか?     
この低空飛行の日々を変えたい     

おわりに ノウハウは、正しい選択へと導く「直感」へと変わる  

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