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つぶれない会社のリアルな経営経理戦略

「経理など要らない」「事務社員はコスト増になるだけ」と考え、
経理社員そのものを置かない会社は数多く存在します。ところがどうでしょう。
新型コロナウイルスの影響で、多くの会社が資金繰りをぎりぎりで
まわしていたことが発覚したのではないでしょうか。それは経理的な発想の人がおらず、ディフェンスの弱い組織になっていることが挙げられます。

今回のように、有事のときこそ経理は存在価値を発揮します。
ですが、バックヤード部門に必要最低限の人員を揃えるにも、個人事業主の方も含め、そこまでの余裕がない会社も多いことでしょう。そこで心に留めてほしいのが「経営者から新入社員まで、全てのスタッフが経営と経理の基本を知っておくこと」です。

最低限の定義を全員が知っていれば、経営者が危機的状況の中で発した一言二言の言葉や指示でも「1を聞いて10を知る」ことができ、迅速にそれぞれのポジションで危機を回避する行動をとることができます。

本書ではどうやったら会社を潰すことなく強い会社をつくれるか、経理的視点から解説します。会社を潰すわけにいかない経営者はもちろん、経理部門に携わる方々に、必ず読んでほしい一冊です。

著者紹介
前田康二郎(まえだ・こうじろう)
流創株式会社代表取締役。数社の民間企業にて経理業務を中心とした管理業務全般に従事し、2008年に経理部長としてIPOを達成。その後中国・深圳に駐在。現地法人の設立、内部統制業務などに携わった後、2011年に独立。独立後はリーマンショック後、経営難に陥っていた企業の経営再建案件等に従事。実際に会社の組織へ入り、実務面を中心とした組織全体の業務改善や計数チェックを行うと同時に、経営者や従業員へ、経理的視点から見た、黒字化に必須な「経理的マインドセット」の指導を実施。数字を意識した行動に会社全体が変わることで業績も変わり、黒字化を達成し、自走できる組織へと改善させている。現在は、ベンチャー企業、IPO準備企業等の顧問、社外役員等も兼務している。

著者:前田康二郎
定価:1738円(本体1580円+税10%)
発行日:2020/7/1
ISBN:9784295404309
ページ数:256ページ
サイズ:188×130(mm)
発行:クロスメディア・パブリッシング
発売:インプレス

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もくじ

はじめに

第1章 「強い会社」とは、潰れない会社、しぶとい会社
会社が潰れる姿を想像できる人は、会社を潰さない
頑張り方を軌道修正すれば、会社は潰れない
計数感覚が整っていれば会社は潰れない
経営者の最大の責任の一つは会社を「潰さない」こと
タイムマネジメントが厳しい会社は潰れない

第2章 経営危機に陥ったら、すぐやらなければいけないこと
1秒でも早く動き出して生き残る確率を上げる
資金繰りがわかる人にすぐ相談して危機を脱する
できる社員は相談してくれるのを待っている

第3章 借入審査で会社を正しく評価してもらうポイント
受注先・発注先へのアポイントと、金融機関等へのアポイントは違う
ネガティブな予算計画を見てお金を貸せるわけがない
過去の栄光より、未来の展望を話す
小学生でもわかるように自分の事業を一回で説明しきれる練習をしておく
自分が借りる立場なのに、自分本位では0点
マニアックな話をされると相手は逆に不安になる
「評判がいい」「頑張っている」は決算書には載せられない
経営者がヒートアップしないために経理社員はいる
企業ブランディングは、取引先・顧客向けと金融機関向けの2種類ある
最後は社長の意欲で逆転もある

第4章 会社を潰す税理士、潰さない税理士
どのような税理士を選べばいいのかわからない 経営者が困った時に、その税理士の本質が現れる
税理士の本業はコンサルタントではない
いい税理士は人脈を駆使して「会社を潰さない」
自分と同世代、共通点のある税理士だと相談しやすい
IPOなどを目指すなら税務調査の強い税理士事務所を選ぶ
将来どういう会社にしたいのかを明確に税理士に伝える
節税第一主義になると会社の業績が逆に悪くなることがある
税理士から見る「顧問先を潰さない税理士」

第5章 カッコいい経営戦略よりも、まずは負けない経理戦略
経営と経理
平時と有事の経理の仕事
誰もが持つべき経理的マインドセット
財務戦略だけでは経営は維持できない
経理の仕事・役割

第6章 経理が強い会社で潰れた会社を見たことがない
「経理が要らない」という言葉を信じる人はいるのか
会社を潰さない経理は常に、「売上が0円になったら」を考えている
資金計画はリスクを最初に洗い出して作成する なぜ「やはり予算は必要」なのか、その答えは「節約」にあり
数字が取れる人と取れない人が一瞬でわかる質問
「経理処理」は売上先や支払先に感謝する時間 強い経理は「100%失敗するもの」を精査できる

第7章 経理的視点による会社を潰さない新規事業や多角化の立て付け方
事業内容が多種類あっても事業形態が同じだとリスクは増大する
一強事業、一強商品は外的環境の突然の変化にはリスクが伴う
いかに事業形態やリスクが「被らない」新規ビジネスを考えるか
一つの事業内容しかなくても「新規事業的、多角化的」なことはできる 「優秀な人材」は、有限である
利益額、利益率から逆算して新規ビジネスを考える
経理が企画100本で現場に新規事業案をばらまく
既存事業は社員が行い、経営者は常に新規事業を開拓する
儲かっている会社の開示資料を熟読する

第8章 会社を潰さない「プロ社員」の採用、育て方
強い会社は全部署が強い
強い部署には「プロ社員」がいる
会社を潰さない営業は、「攻めの営業」ができる
会社を潰さない広報・PRは、一人でも多くの人を「味方につける」
会社を潰さない秘書は、「経営学」を学んでいる
会社を潰さないエンジニアは、「キャッシュフロー」を気にしている
会社を潰さないデザイナーは、「自分が潰れない」術を知っている
会社を潰さない商品開発担当は、「素人の目」を忘れない
会社を潰さない店長は、お客様と「同化」する
各職種の超一流の会社員は、自分の職種を経営者の視座で見ている
経営危機の時には経営参謀にトランスフォーム(変化)する社員

第9章 潰れない会社はリスク管理が強い
「潰れない会社」はネガティブな情報を無視しない
リスクはコストを連れてくる
リスクを想定できる3要素は、「経験」「想像」「計算力」
売上を基準に、内的要因と外的要因それぞれにリスクを洗い出す
もし御社のリスク管理部長がネットで誹謗中傷の書き込みをしていたら
年俸が高すぎる職種のリスク
リモートワークで拾えないリスクは「判断ミスのフォロー」

第10章 潰れない会社は、組織を経理的視座から見ている
潰れる会社は社員同士の仲がすごく良かった 潰れない会社は身内事に時間をかけない
多くの経営者がついに「リモートでもある程度会社はまわせる」こと気づいてしまった
数字や生産性を下げる行動をする社員を指導できるか
「給料が安い」は評価して欲しい、「評価が低い」は給料が欲しい
数字を持っている人ほど、突然離脱する
「経営者の独裁」は2パターンある
利益が出ているからその会社の組織が手本にされる
「雰囲気職種」、「雰囲気役職」を日本語に直してリストラを事前に防ぐ

第11章 経理的視座をスタートアップに活かす
「コツコツ」か「一気」か
役員報酬を少なくしすぎると、万が一の時に対外的責任をとれない
起業したら、外注や副業でもいいから経理担当をまず雇おう
CFOが簿記を知っているかどうかで管理体制を調整する
資金調達ゴールなのか、上場ゴールなのか、それより先も目指すのか

あとがき

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